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近所の酔っ払いおじさん

  • 執筆者の写真: たみあ めそぽ
    たみあ めそぽ
  • 2010年3月19日
  • 読了時間: 3分

昨日の夜に亡くなった。 一ヶ月くらい前に急に倒れ、病院に救急車で運ばれた。 調べた結果、腎臓だか肝臓がもうダメな状態でオシッコも緑色だったらしい。酒の飲み過ぎだね。 最初は余命2週間って聞いたから…少しは延命してやりたいことが出来たのかななんて思う。 なんの未練もなかったかもだけど…。 近所の人だからといって2年前までは顔を見たこともなく、50代後半の独り者ってことくらいしか知らなかった。 それが2年前の夏『仕事がないから使ってくれ』ということでウチの会社でアルバイトをすることに。 仕事自体は全くダメで一ヶ月で辞めたんだけど、見た目はブルースウィルスみたいなハゲだし、冗談ばっか言うしでなかなか人間的に好きだった。 金がないからウチに働きにきたくせに『俺が奢るから』なんて言う人だった。 『寂しいのかな…』なんて思ったら断れないす。 案の定、行き着けの田舎のお化け屋敷みたいなスナックに連れていかれて店の外観に相応しいお姉様と呑みました。笑 去年のいつだか久しぶりに家の前で偶然出会った時もまた呑んだ。 そん時は流れで家で二人で呑んだけどトイレに行くのに足がもうフラフラ。 オッサン家は300mくらい山を登った先にあるんだけど帰りが心配だから肩貸しながらベットの中まで送った。 部屋はユニットハウスの離れで、写真撮ったら 『THE・男の一人暮らし!!』 てなタイトルが付きそうな殺風景で哀愁漂う部屋だった。 最初は面倒せぇ~とか思ったけど 『わりぃーな(ノ´∀`*)』 って心底嬉しそうな顔で言われたらそんなんブッ飛ぶ。 『やべっ、いい事したなっ』て帰ろうとしたらオッサン俺を見送るんだってフラフラの足で部屋から出ようすんだよね。 そんなに嬉しかったのかな~なんて嬉しく思ったりしながら 『大丈夫ですから早く寝て下さい(^^)』と言って断った。 『いや、送るよ~』 『大丈夫ですから。』 『送るってー』 『大丈夫ですって。』 ※印に何度か戻る 無限ループにハマったかと思った(笑) んで、最終的に 『ちょっとトイレ(*´∀`)テヘッ』 だとさ(´∀`)…アーウー 来る途中にしとけっ! 流石に立ちションに肩は貸せないと思い、信頼して帰りました。 後の事は知らないってな感じでダッシュしながら。 あの時ほど人を信じたかった時はない、とかあるとか。ね。 数日後… 偶然また会った。 人を信じるとはこういうことだぜっ!? と言わんばかりに見事に顔面が傷とアザだらけ(  ̄▽ ̄)笑 シリーズ最高傑作といっても過言ではないくらい本当に見事。 傷とアザのちりばめ方が完璧だった。 全米も泣いて笑うわ。 んで 『いや~あの後、頭から転げ落ちたよ~(*´∀`)』 だってさ。 (ええ、分かってますとも。) 話長くなったな。 何が言いたいかって言うと… それだけどうしようもなくなるくらい『孤独』だったんだと思う。 自分はまとも。 オッサンと比べたら十分過ぎるくらい幸せなんだろなって、そんな感じ。 葬式は身内だけでやるらしい。 喧嘩の強い兄貴もいたけどかなり前に病気で死んだって呑んだ時に誇らしげに言ってた。 残されたのは戦争を体験してる怒ると日本刀を引っ張り出してくる90近い親父だけ。 家族の話はいつも誇らしそうだった。 不器用そうな老人1人… 金もないだろうし肩を寄せる身内もいなさそうだ。 すぐ隣の大地主がしゃしゃり出て、葬式の指揮をとりたがってるみたいだけど… そっとしとけって感じ。 オッサンも大嫌いだって言ってたし。 葬式は仏の為にやるんじゃなく残された人達が心の整理をする為にやるのだ。 僕はこの日記をもって追悼とする。 さよならオッサン

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