top of page

FOLLOW ME:

  • YouTubeの社会のアイコン
  • Twitterの社会のアイコン

最新の記事

タグ一覧

魔王とイノシシ

  • 執筆者の写真: たみあ めそぽ
    たみあ めそぽ
  • 2016年5月28日
  • 読了時間: 4分

20時くらいから外でキーキーなにか擦れるような音が聞こえていた。 最初はどこかの情熱的なバカが夜中になんかの作業でもおっぱじめてしまい、やる気スイッチに火がついて夢中になっているのかな?と思い、さほど気にしなかった。 それからしばらくの時間が経った。 まだ聞こえる。 『なーに、あれは枯葉のざわめきじゃ』 こんな時はいつもシューベルトの魔王の和訳歌詞を思い出す。 色んな訳があるけど言葉の最後に『○○じゃ』ってお父さんを通り越して、お爺さんぽくなってしまってる表現が人間臭くて好き。 確かウチの中学の教科書の訳はこれだったはず。 シューベルトだけにシュールに訳したのかもしらんね。 だがしかし今はそんなことはどうでもいい。 ずっと67dbぐらいの音量で何かが鳴っているだ。 耳を澄ますと、どうやら窓の外から聞こえてきている。 窓の外を見ながらまた耳を澄ます。 ピギー ピギー 何もない暗闇の中から聞こえてくる。 オカンも気になったらしく外に出てきた。 オカンがオトンにその音が聞こえたことを伝えたらしくオトンもその後出てきた。 でもオトンが出てきたタイミングだけ音が止むというミラクルが起きる。 『何も聞こえないよ?』とか言っていた。 何と言うシュール。 俺は思った。 『今は、音、鳴ってませんからね。聞こえたら嘘つきですけんね。』 父さんは嘘つきなんかじゃなかった。(パズー) アレから2時間、今もまだ聞こえる。 考察するにアレはきっと、森の動物の悲痛な叫び。 罠にかかって泣いているイノシシだ。 ちょうど一昨日に、 『イノシシがどうのこうので罠がなんやかんや』って話を聞いたので、なんかその罠にハマッたっぽい。 仕掛けてすぐ引っ掛かるとか盲点過ぎて逆に思いつかなかったわな。 前にタイムラインにも投稿した『森のクマさん』で話したように、食い物を求めて彼等は降りてくる。 たまたま迷い込んだだけだったり、美味いもんが食いたいっていう貪欲なのも中にはいるだろうけど。 イノシシの生態はよく知らないけど豚と似ているのなら本来は山だけにいる動物でもないのかもしれない。 だけど地上は人間さまが独占してしまっているからね。 人から見れば悪者なんだ。 仕方のないことなのかもしれないけど可哀想だーね。 山に追いやられ、たまに出てくりゃ畑を荒らすだの人間に危害を加える悪者にされ、ただ生きたいだけなのに、ほんのちょっと人間さまに迷惑をかけただけで罠にハマって始末される。 イノシシから見たら人間は魔王みたいなもんで、本当に散々だと思う。 人間に置き換えたら、、、って言おうと思ったけど人間同士でも似たことやってるね。 植物がなくなったら、昆虫がいなくなったら、人類は数日で滅ぶとか最近よく見かける。 まあ、確かに理論的には間違いなく滅ぶんだけど実際は先に人間が滅ぶからこの式は成り立たないって感じで安心。笑 幸い人間は賢くてピンチになると本気で考えるから安心てことね。 いつもの如く長くなったけど、なんつーか生態系はまるで地球が一つの生命体のように動いているし、自分のしたことや自分達がしたことはちゃんと返ってくるのがごくごく自然で当たり前なこと。 長いか短いかは知らんが十分な歴史の中で自然界は教えてくれてきた。 なので、自分達の為にもトラバサミみたいな痛めつけるような罠だけは止めて欲しいと願う! のであります。 それが気持ちの現れなのだから。 得に日本人なんて食い物困ってないんだし、多少の迷惑は程よく我慢して共存して生きたいものです。 満たされた人間と違ってアイツ等はサツマイモ1個でも凄い喜ぶと思うもの。​

Comments


bottom of page